- 2010-11-15 17:29:45
- cop10での成果とは?
COP10では何を得ることができたのでしょうか?
「名古屋議定書」と「新戦略計画・愛知ターゲット」という言葉をよく目にしたことと思いますが、これらの国際合意を得ることができて、日本政府は議長国として満足のいく結果を残せたのかもしれません。
生物多様性条約事務局でも、COP10の成果が発表されています(英文)。なんと47もの決議がなされました。
でも“地球のいのちや未来の子供たち”にとっては、本当のところどうだったのでしょうか? NGOからは手厳しい評価が多いです。最も大きいのは「2020年までに生物多様性の損失をゼロにする」というポスト2010年目標(新戦略計画・愛知ターゲット)には至らなかったことです。
生息地の損失速度についての合意は「少なくとも半減、可能な場合にはゼロに近づける」です。また、最後まで議論となった保護地域の数値目標についても、陸域17%、海域10%という数値合意で、これはNGOが求めていたそれぞれ25%、15%に比べるとかなり“甘い”ものです。これでは、現在の危機的な生物多様性の損失速度を下げるには不十分なのは明白です。
「生物多様性の劇的な危機に歯止めをかけるための抜本的な対策が必要」というNGOや研究者からの指摘と、国家間の合意との開きは大きいです。でもこれって、気候変動枠組条約と同じ状況だと思いませんか? 合意に至らなかったコペンハーゲンのCOP15よりは、COP10はまだましという声も耳にしますが、“地球のいのちや未来の子供たち”という目線に立てば、お粗末すぎる結果と言わざるを得ないでしょうね。
ねぇ、議長席の上から会議の行方をずっと見守ってきたリンゴくん、どう思う?
「名古屋議定書」と「新戦略計画・愛知ターゲット」という言葉をよく目にしたことと思いますが、これらの国際合意を得ることができて、日本政府は議長国として満足のいく結果を残せたのかもしれません。
生物多様性条約事務局でも、COP10の成果が発表されています(英文)。なんと47もの決議がなされました。
でも“地球のいのちや未来の子供たち”にとっては、本当のところどうだったのでしょうか? NGOからは手厳しい評価が多いです。最も大きいのは「2020年までに生物多様性の損失をゼロにする」というポスト2010年目標(新戦略計画・愛知ターゲット)には至らなかったことです。
生息地の損失速度についての合意は「少なくとも半減、可能な場合にはゼロに近づける」です。また、最後まで議論となった保護地域の数値目標についても、陸域17%、海域10%という数値合意で、これはNGOが求めていたそれぞれ25%、15%に比べるとかなり“甘い”ものです。これでは、現在の危機的な生物多様性の損失速度を下げるには不十分なのは明白です。
「生物多様性の劇的な危機に歯止めをかけるための抜本的な対策が必要」というNGOや研究者からの指摘と、国家間の合意との開きは大きいです。でもこれって、気候変動枠組条約と同じ状況だと思いませんか? 合意に至らなかったコペンハーゲンのCOP15よりは、COP10はまだましという声も耳にしますが、“地球のいのちや未来の子供たち”という目線に立てば、お粗末すぎる結果と言わざるを得ないでしょうね。
ねぇ、議長席の上から会議の行方をずっと見守ってきたリンゴくん、どう思う?
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